いちご狩りと東日本大震災

ボランティア

2018年06月20日

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いちご狩りと東日本大震災
(留学生春期実地研修報告)

  2018年6月9日、私たち留学生部会は、山元町にある山元いちご農園でいちご狩りを体験しました。シーズンは過ぎていましたが、ビニールハウスで育てられたいちごたちは大きく膨らみ、お客さんに食べてもらえるのを今か今かと待っているようでした。いちごは口に入れると適度な弾力とほどよい甘みを残していました。留学生たちは、蔦をかき分け、自分の好みのいちごを探し、ミルクをつけたり、写真を撮ったりして、楽しい時間をすごしました。

 ですが、農園の岩佐さんの話によると、この山元町のいちご栽培は、
2011年3月には壊滅的な状況となり、津波によって農地は瓦礫と塩水を含んだ土で覆われてしまったそうです。そんな状況にもかかわらず、地域の復興のためにも、いちご栽培を取り戻そうと山元いちご農園を立ち上げたのでした。
 岩佐さんから震災から復興までの話を聞いた後にいちご狩りをしたのですが、そのお陰で、震災当時と時間的つながりのなかで、いちご狩りを体験することができました。楽しいいちご狩りは、農家の方の血の滲むような努力の上にある時間だったのです。


 今回の研修では、岩佐さんのお話だけでなく、亘理町荒浜地区で語り部の方から震災当時の状況を聞き、岩沼市の千年希望の丘にも行ってきました。当事者の語りを聞き、更地と化した風景を目の当たりにすることで、震災の悲惨さを身体で感じることができた気がします。それはテレビのニュースで聞く震災の情報とは異なり、現実味のある体験でした。研修後に書いた留学生の感想を読むと、東日本大震災を自分たちの出身地の災害と照らし合わせたり、重ねたりして理解していたようです。
 今回の研修では、ある程度、復興が形となっているものを見聞きしてきましたが、今現在も、被災地では、厳しい生活を強いられ、絶望的な苦しみが続いていることは忘れてはならないと思います。(国語教育講座 佐野 幹)

ボランティア

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