前回(①)からの続き
-質問-
Q1.大学生活を振り返って今思うこと
Q2.教育実習や教員採用試験対策でのエピソードについて
Q3.宮教大をめざす高校生へメッセージ
子どもたちと心を通わす喜びを感じて
初等教育教員養成課程 体育・健康コース 三浦 万歩
〇山形県立酒田東高等学校 出身
〇山形県教員採用試験 特別支援 合格
A1.今しかできないこと!
大学生活の中で私は、カンボジアでの教育支援のボランティア活動に参加しました。具体的には現地の学校を訪問して体育や音楽、図工などを教えたり、運動会も開催しました。言葉が通じない海外での活動ということで、始めはとても不安でしたが、子ども達のきらきらと光るまなざしや笑顔、「もっと学びたい、学ぶことは楽しい」と全力で学びに向き合う姿を目にしたとき、それまでの不安は一気に消え去り、気付けば自然とジェスチャーで子ども達に接している私が居ました。運動することの楽しさや、何かを作り上げることの喜びが伝わり、心が通じ合った時の感動は忘れられません。
この活動を通して、どんな境遇の子どもにも恵まれた教育が必要であると実感し、改めて教育の素晴らしさを強く感じました。「今しかできない、やってみよう!」という気持ちで、一歩踏み出し挑戦してみたことで、自分の知らなかった世界を知ることができ、教師を目指す私にとってたいへん貴重な経験となりました。
A2.多くの人に支えられて
教育実習の際、実際の学校現場で子ども達を目の前にした初めての授業で、とても緊張したことを覚えています。授業準備は本当に大変でしたが、それ以上に子ども達と過ごしていく中で少しずつ心が通じ合う一瞬一瞬の喜びと楽しさから、教員という仕事のやりがいを感じることができました。
教員採用試験では、共に試験を受ける友人と勉強し、キャリアサポートセンターの先生方の力をお借りして、ピアノ実技や面接、集団討論の練習などを行いました。自信を無くしかけたこともありましたが、先生方や友人、家族など、周りの人達の励ましや協力が支えとなり、なんとか無事に教員採用試験に合格することができました。
A3.夢を追いかけて
私にとっての宮教大の魅力は、教員になりたいという同じ志をもつ仲間と出会うことができるところ、そして、自分を磨くことのできる環境が整っているところだと思っています。教員という夢を、まっすぐに追いかけるための最適の学び場です。高校生の皆さんの努力が実りますように。応援しています。
大学生活の中で「苦手」が「強み」にかわった
特別支援教育教員養成課程 聴覚・言語障害教育コース 真壁 詩織
〇宮城県仙台三桜高等学校 出身
〇仙台市教員採用試験 中・高(国語) 合格
A1.私とビブリオバトル
私の大学生活は「苦手の克服」から始まりました。APD(聴覚情報処理障害)という、音は聞こえているけれど言葉として聞き取りにくいという聴覚障害に悩む私は、多くの先生、友人に励まされ改善を探ってきました。人前で話すことが苦手でしたが、自分が読んだ本の面白さを言葉のみで5分間プレゼンするビブリオバトルサークルに入り、大勢の前で必死に話す経験を重ねるようにしました。APDを取り上げるテレビや新聞の取材や講話の依頼にも積極的に応じる中、ビブリオバトルでは2018年度の大学生の全国大会で優勝するまでに至りました。その反響は大きく、ラジオ番組への出演や中学校でビブリオバトルの授業なども行い、気が付けばいつの間にか「私の苦手」は「私の強み」に変わっていました。今ではこの経験を活かして積極的に行動できる教師になりたいという目標もあります。大学生活では色々なことに挑戦する時間や機会、そしてなにより支援がありました。関わってくださった全ての方々に感謝したいです。
A2.失敗を糧に
せっかくなので教育実習での失敗談を紹介しようと思います。実習の題材を選ぶ際、深く考えもせず難しい題材を「なんとなく」で選んでしまいました。しかも準備不足が重なり、内容が定まらないまま授業は迷走し、その後、冷静に考え先生にも協力していただき、何とか授業を立て直しましたが、「何をやっているのか分からない」という困惑した生徒の表情は今でも忘れることができません。生徒たちには申し訳ない気持ちでいっぱいです。
4月からは授業中は誰も助けてはくれません。これからは準備を怠らず、自分にできることを精一杯にやっていきます。
A3.最適な環境を味方に
どんな人間になりたいかなんて、まだ決まってなくてもいいのです。先生を目指すには最適な環境なのはもちろんのこと、自由な大学生活の中で「これを勉強したい」「こんなふうになりたい」と、ふと思いついた時、全力でそれを叶えてくれるのが宮城教育大学です。